株式会社グローバル・プランニングの代表取締役の金賢守(キムヒョンス)と申します。
厚生労働省が発表している簡易生命表 ※注1をみてみると、2024年の日本の平均寿命は男性81.09歳、女性87.14歳で、男女ともに前年を上回る結果でした。
退職後の生活資金に不安を感じ、対策を講じる方も増えている中で、今回はNISAと新NISAの違いについて触れてみたいと思います。
2014年1月にスタートしたNISA(ニーサ)は、小額からの投資を行う方に向けた「小額投資非課税制度」です。
Nippon Individual Savings Accountの頭文字を取ってNISA(ニーサ)という愛称がつけられていますが、正式名称は「非課税口座内の小額上場株式等に係る配当所得および譲渡所得等の非課税措置」で、投資から得られる利益に税金がかからないということです。
利用するためには、銀行や証券会社などの金融機関で口座開設する必要があり、日本国内に住む18歳以上が対象で、1人1口座開設可能です。
2024年1月1日から開始された新NISAは、旧NISAに比べてより非課税メリットを享受できるものになっています。
ポイントをまとめると、旧NISAよりも長期運用しやすく、資金の準備を始めたい時に、期限を意識せず、より自由度の高い投資ができるようになりました。
個人の将来の不安を解消するための安心材料にもなりますが、資産運用にまわるお金はどこから出てくるのかというと、所得のうち、消費や浪費として使われなかった分です。
金融資産を運用するために、日々の消費を節約する方が増えた場合、消費行動が低迷する恐れもあります。
年金など社会保障に対する不安を感じている若い世代にも人気のあるNISAですが、個人的には、若いうちは自分の成長にお金をかけて経験を積むことが、その後の人生の豊かさにも直結していると実感しているので、どういった人生にしていきたいかよく考えて投資先を決めるのが大事だと思っています。
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