株式会社グローバル・プランニングの代表取締役の金賢守(キムヒョンス)と申します。
今回は自分の就活時代を振り返りながら、新卒に人気のある企業と平均年収が高い企業について考えていきたいと思います。
就職希望企業ランキングは「キャリタス就活」で調査期間2023年11月15日〜2024年3月7日の比較的新しいものから、平均年収が高い会社ランキングは「東洋経済オンライン」が有価証券報告書の公開データを基に2023年3月に作成したものから引用させていただきます。
私はもともと安定思考で大手志向だったため、名の知れている一部上場企業であることや、グローバルに活躍できそうという理由でNECに入社しました。
そんなNECは、就職希望企業ランキング55/200位、平均年収が高い会社ランキングでは平均年収814万円で246位です。
両者のランキングを比較すると、どちらもトップ10に入っているのは、伊藤忠商事、三菱商事の2社のみ。
自分の経験や、今まで多数の方から受けてきたキャリア相談と照らし合わせながらランキングを見てみると、社会に出る前の就活時代に感じる企業への価値は、全体的なバランスを見る傾向が強いような気がします。
稼げるに越したことはないものの、やったこともない仕事ができるかどうかに対して一定の不安もあったり、年収が高いということは求められるものも相応に高いと予想がつくのでついていけるか自信がなかったり、という感情もあるように思います。
大手企業に対する安心感、教育体制、転勤の有無、ワークライフバランス、土日休みなどの諸条件も踏まえた上での初任給が低すぎなければ、まずは入社してみようという感覚でしょうか。
就職希望企業ランキングからも、日本企業、業界トップを長年走り続けている企業、資本金が高い企業、創業年数の長い歴史ある企業など、そういった傾向が反映されているように感じます。
最近は、ひとつの会社で勤め上げていくという概念もほとんどなくなって、実際に社会経験を積んでいく中で自分のキャリアを見直す方が多いと思います。
ある程度、仕事ができるようになってきたなと感じる社会人年次では、自分が差し出していく労働の対価である収入が適正なのかどうかも気になっていく方、もっと稼ぎたいという気持ちが強くなる方も多いのではないでしょうか。
結果的に私は経営という道を選びましたが、転職でのキャリアアップを図るにせよ、経営者になるにせよ、年収を上げていくことを選ぶのであれば、どこかでバランスを崩して思い切り自分を成長させていく期間が必要です。
年収が高いということは、相応の価値を社会に提供している証だと思うため、いただいているお金に見合う実力をつけていく必要があります。
平均年収が高い会社ランキングでは、就職希望ランキングに名を連ねている企業も一部あるものの、特徴として見えてくるのは専門性が高い業界。
総合商社、金融、半導体メーカー、製薬、シンクタンクなど、他社と差別化を図れる強い武器を磨いている企業が多い印象です。
自分の人生にとって何に価値をおくかによって、その後に必要な努力も、努力する量も変わっていきますので、できれば20代前半のうちに向き合って決めることをおすすめします。
引用文献
東洋オンライン:「平均年収が高い会社」ランキング全国トップ500
キャリタス就活:就職希望ランキング
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