ワーキング・ホリデー制度を通し長期的キャリア形成について今考える目的は語学力向上?就労経験?休暇?キャリアから考えるワーホリワーキング・ホリデー制度を通し長期的キャリア形成について今考える

経済

株式会社グローバル・プランニングの代表取締役の金賢守(キムヒョンス)と申します。

今回は私がキャリア相談に乗る中で、ワーキング・ホリデー制度を通して感じたことをお話します。

キャリア相談の一環で、ワーキング・ホリデーについても相談を受けることがあります。
「今の会社で数十年働く予定もないので、ひとまず海外に行ってみます。」、「若い今のうちに海外に行ってみます。」といった声をよく耳にします。

まずワーキング・ホリデー制度について、外務省では以下のように説明しています。

「二国・地域間の取決め等に基づき、各々が、相手国・地域の青少年に対し、休暇目的の入国及び滞在期間中における旅行・滞在資金を補うための付随的な就労を認める制度です。各々の国・地域が、その文化や一般的な生活様式を理解する機会を相手国・地域の青少年に対して提供し、二国・地域間の相互理解を深めることを趣旨とします。」注1

ワーキング・ホリデー期間の仕事とは、実際は休暇が目的で趣味を補うための付随的な就労となるのではと思います。そのため、キャリアアップしていきたい方は特に今後のキャリアへの影響も懸念されています。

どのように影響するかは人によりますが、日本に帰国し就職活動をする際など、長期間のブランクが問題になる場合もあります。特に専門職やキャリアアップを目指している場合、元の職場に戻るのが難しいことも考えられます。
キャリアアップを目的として行く方がいれば、過ごし方など工夫する必要がありそうです。

もし「ワーキング・ホリデーに行けば何かが変わる」と思って行くと期待と、現実のギャップにがっかりすることもあるようです。理想的な海外生活を描いていても、実際は言葉の壁や経済的な問題など、生活面で困難に直面することが多いと経験者から聞きます。

もちろん、ワーキング・ホリデーには多くのメリットもあると思います。

将来の理想のライフスタイルを考えた際に必要な仕事が海外でしかできない方やどんな仕事でも帰国後のキャリアに活かすと考え、目的意識を持って挑む方は良い成長の機会を得ることができるのではないかと思います。

目的があるかないか、目標が明確であるかないかはとても重要です。

目的が明確であればあるほど、理想を叶えるために努力や行動をしたくなります。

より多くの方の更なる活躍に今後もお力添えできればと思います。

注1)外務省「ワーキング・ホリデー制度」(令和6年6月3日更新)

コメント

タイトルとURLをコピーしました