株式会社グローバル・プランニングの代表取締役の金賢守(キムヒョンス)と申します。
今回は経営者は本当に稼げるのかについてお話します。
経営者は多くの人が一度は夢見る職業ですが、実際にどれだけ稼げるのかという疑問を抱く人も少なくありません。
成功した経営者の例はニュースやメディアで頻繁に取り上げられ、その豪華なライフスタイルが目立ちます。
しかし、成功に至るまでの道のりは決して平坦ではなく、多くのリスクや課題を乗り越えなければなりません。
1、失敗のリスクも考える
まず、経営者として大きな収入を得るためには、事業の成功が前提です。
起業初期には売上を伸ばすことが難しいため、十分な収益を確保するのは容易ではありません。
多くの企業は、設立後数年間は利益を出すのが難しく、特に資金繰りや事業運営に関するストレスが伴います。
スタートアップ企業の統計によれば、新規ビジネスの生存率はなんと0.3%、ほとんどが失敗するとされており、そのリスクを理解することが重要です。
2、成功した時のメリット
成功すれば経営者の報酬は高額になる可能性があります。
事業が成長し安定した収益を上げるようになれば、経営者は高い給与や配当、株式売却などを通じて大きな利益を享受できます。
例えば、Appleの共同創業者であるスティーブ・ジョブズやAmazonの創業者であるジェフ・ベゾスのような成功者たちは、企業の急成長を支えた結果、莫大な資産を築きました。
こうした成功者の影響で、多くの人が「経営者=高収入」というイメージを持つようになりましたが、これはあくまで一部の成功例です。
3、経営をしたら儲かるわけではない
経営者の収入は、企業の規模や業界にも左右されます。
大手企業のCEOは年間数億円以上の報酬を受け取ることもありますが、中小企業の経営者は自身の生活費をカバーするのが精一杯な場合もあります。
これに加え、経営者の仕事は非常に多岐にわたり、社員のマネジメントや顧客対応、財務管理まで幅広い責任を担います。
そのため、成功するためには単にビジネススキルだけでなく、柔軟な対応力やリーダーシップも必要です。
4、結論
経営者は確かに高収入を得る可能性がありますが、それは事業の成功と多くのリスクを乗り越えた結果です。
全ての経営者が大金を稼げるわけではなく、収入には大きな個人差があることを理解しておきましょう。
出典:日経ビジネス
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